2006年9月9日

Time Waits for No One


 たいへんに忙しい。
 9月から12月まで、月刊状態で本をつくっている。そのすべてを私が書くわけじゃないが、半分以上は私が書いている。書くだけじゃなくて、企画だの、取材だの、レイアウトだの、入稿だの、校了だの、部決の打ち合わせだの、編集作業もすべてこなしている。誰もほめてくれないけど、自分ではよくやっていると思っている。おかげさまで休みがぜんぜんない。

 まあ、休んだところで大したことをするわけじゃないから、これはこれでいいんだろう。仕事があるってことはいいことさ。俺、仕事好きだし。
 ただ残念なのは、いろいろ書きたいことがあるのに、書けないってことである。暇がまるでねえ。

 私はプロ野球を見るがごとく政治を眺めるのを趣味としている。ここんとこ、政治はすごく面白いから、言いたいこと・書きたいことがたくさんある。昭和天皇の靖国メモが発見されて、それでもキッチリ終戦記念日に靖国参拝した小泉について語りたい。集団的自衛権を認めるべしと鼻息を荒くする安倍についても語りたい。安倍の爺さん・岸信介についても、一時期ずいぶん本を読んだから、この機会にウンチクを傾けておきたい。でも、時間はない。

 もっと卑近なことでも語りたいことはある。ムリヤリにとった夏休みに実家に三泊したときのこと。昼間は餓鬼と遊び、夜は仕事をした。眠かったなあ。父や母、弟にはいつも以上に世話になった。

 我がバンド、ミラクルズがブログを立ち上げた。かれこれ4年もやってるバンドであるから、そろそろ音源を世界に配信してもいいと思ったのだ。でも、これも手つかずのまんまである。いろいろやりたいことはあるんだけどな。

 誰も読まなくたって書き続けるぞ、と意気込んでいるロック名盤紹介ブログも、6月にキングス・オブ・レオンについて書いて以来、更新できていない。次はヴァン・モリソンかニール・ヤング、もしくはエアロスミス、ああジミー・クリフやコモンもいいな、などと思っているのだが、思っているだけで書く時間がとれぬ。やれやれである。

 知人に、貴様は小説を書くべきだと勧められ、春先につむぎはじめた物語。頭の数章を書いて好評を博し、いい気になったので続けたいのだが、そのまんまになっている。情けない話である。

 要は、時間がねえんだよ。ほんとは、こんな愚痴を書いている暇だってないはずなんだ。でも、愚痴ぐらいいいじゃないか。許してくれよ。

 広い広い海を泳いでいる。そろそろ甲羅干しをしたいのだが、陸はまだ見えない。

 眠いぜくそったれ。