2007年11月14日

やっぱりまやかしだった

 大連立構想と小沢の辞任すったもんだにもずいぶん驚かされましたが、次のニュースを見たときにも相当驚きました。

海外派遣の自衛隊員16人、在職中自殺…対テロ・イラク
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071113it14.htm


米兵に自殺が多いってな話は以前から知ってました。
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10043600549.html

まあ、ある意味当然かなと思っていたのです。大儀なき戦争、「イラクの民主化」を旗印に戦っていたはずなのに当のイラク国民から攻撃される毎日。ふつうの神経じゃ耐えられないだろうな、と思うのです。

でも、自衛隊は戦ってるわけではありません。給水活動、および後方支援が任務だったはずです。じっさいに弾が飛んでくるところにはいないはずだし、弾が飛んできたら逃げるのが自衛隊で、事実、死傷者は出てないんです。

それがなぜみずから命を絶たなければならなかったのか。

おそらくは、すごく深いところで精神的に追いつめられる、ということなんでしょうね。
表層的な部分だけでわかったふりをすることはできないもんだな、と思いました。

ひとつだけ明らかなことは、「非戦闘地域」なんてやっぱりまやかしだったんだ、ということです。

4 件のコメント:

takebow さんのコメント...

これに関連して述べると、「現代の傭兵」こと民間軍事会社の存在がある思います。ブラックウォーターUSAに代表される「戦争の犬」たちは本物のプロなので、テロにはテロで対処(軍人ではないので軍法会議にはかけられない)しており、状況をさらに悪化させていると言われてます。彼らの動向は一部しか報道されない(しつこいようですが軍人ではない)ので、その悪行がイラクの現状を悪化させていると考えられます。ウィキペディアによるとその総数は15000人~20000人程度で、全体の1割を占めるそうです。
つまり自衛官や米兵の自殺は、それだけ厳しい本物の状況に対処しきれなかった心理状況を反映していると言えると思います。

1TRA さんのコメント...

takebow師匠、いつも書き込みありがとうございます。
小生恥ずかしながら師匠ご指摘の事実を知りませんでした。傭兵株式会社!
一応、米軍の指揮下に入ってやってるんでしょうが、独断専行も理論的・法的にじゅうぶん可能ですよね。
しかし、天下の米軍が公務員だけで軍隊をつくれないとは!

takebow さんのコメント...

小生も最近知って、ウィキペディアで調べた程度の知識ですので、大したこたぁありません。ただ、例のベトナム戦争の徴兵拒否多発で徴兵制を止めてしまったために、民間軍事会社を頼らざるをえないそうです。この連中、プロなのはいいのですが、かなり酷いことをやりまくっているらしく、最近は狙い撃ちのテロにあっているそうです(腕章が違うので、バレるそうです)。

1TRA さんのコメント...

世界の警察もあっちこっちで戦争やりすぎましたね。
民間軍事会社はバブルを迎えてるんじゃないでしょうか。
イラク撤兵したら利潤が急激に減りますね。まあ、戦争するためにロビイストなんかも大勢雇ってそうですし、献金もマメにしてそうです。
と、考えるとなんだか暗澹たる気分になってきますねえ……