2006年6月15日

演説執筆者の辞任

 ブッシュの「悪の枢軸」演説を執筆したライターが辞任したとか。

ブッシュ「悪の枢軸」演説ライター、ガーソン氏辞任へ
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060615i303.htm

 ちとうらやましいのは、こうした演説のライターまできちんと公表されていること。
 我が国では総理もふくめて内閣の演説・答弁はたいがい霞ヶ関で書かれておりますが、いったい誰が書いたのやら、さっぱりわかりません。

 おそらくはこのライター辞任劇はなんかの責任をとって、というようなことだと思うんですが、霞ヶ関には「責任」がまるでないんだよね。誰だかわかんないんだもん。

 たぶん、出来の悪い演説原稿を書いた人間は出世できないだろうけど、やつらは天下りすりゃいいだけの話だしなあ。


9 件のコメント:

takebow さんのコメント...

アメリカのスピーチライターはプロ中のプロですから、政治家はその演説者に徹すれば良いんですよね。日本はそれを安上がりに国家公務員を使って、血税であげている(しかも与党のみ)と言う点にも問題有りと思います。

1TRA さんのコメント...

アメリカのように官僚、というかテクノクラートにも政権交代があれば、「責任」も明確になるんですけどねー。
日本の民主党も対案つくったりしてるぐらいだから知恵袋は当然いるんだと思いますが、彼らはかりに政権をとっても霞ヶ関勤めには絶対ならない。
構造改革とは公務員の人員を削減することではなくて、このシステムそのものを変えることじゃないかと思うんですけど……
支配階級を民意によって交換できないシステムは、民主主義じゃないっす。

takebow さんのコメント...

民主党が目指しているのがイギリス型だとするなら、キチンと「影の内閣」を形成しないとダメですね。もっとも自民党と民主党の差が少ないので、あまり意味がないかも。

1TRA さんのコメント...

民主党も一応「影の内閣」のつもりなのか、「ネクスト官房長官」だの「ネクスト外務大臣」だの決めてますよね。「内閣ごっこ」にしか見えないんですけど(笑)。

自民・民主にちがいがないのも怖いな、と思うのは、今回の憲法改正にともなう国民投票法案。大政翼賛会ってこういうもんなのかな、と思いました(違う?)。

takebow さんのコメント...

かなり大政翼賛会入ってます。今はなき二階堂氏は翼賛選挙に「大政翼賛会」外から立候補したという強者でした。
それと民主党の「影の内閣ごっこ」はシステムとして出来ていないからしょうがないので、彼らだけのせいでは無いです。イギリスの場合、本当の大臣と同じように「影の大臣」も官僚を使えるのです。報告義務もあるので、かなり透明性のあるシステムだと思います。

1TRA さんのコメント...

へええ! 同じ議院内閣制でも随分ちがうんですね!
イギリスはたしか、政権交代と同時に役所の上の方の人間が入れ替わるシステムもあったはず(ありましたよね?)。
二大政党制が確立している国では、同じ条件で戦う仕組みができているんですね。役人の意識もだいぶちがうだろうなあ。
勉強になります。ありがとうございます。

takebow さんのコメント...

以前、NHKでサッチャー政権時代の議会の討論を見たのですが、本当の○○大臣と影の内閣の○○大臣が議論すると様になってました。サッチャーは相手の影の首相の女性スキャンダルを織り交ぜながら、巧みに攻撃してました。あれがまさに議論だなぁ、と思ったモノです。イギリスの場合は官僚はどちらにも仕えているので、政権交代で辞めないんではないでしょうか。

1TRA さんのコメント...

調べてみました。私のカンチガイで、イギリスは役所の上の方は与党議員によって占められる仕組みになっており、政権交代でここがぞろっと入れ替わるんですね。
イギリスはほんとうまいこと官僚を「使って」るようです。国会議員と官僚の接見が禁じられていたり(日本じゃ考えられん)、官僚出身の政治家がほとんどいなかったり、官僚を「使える」仕組みが確立されているんですね。
しかも、政党助成金は野党にしかないんだって! これもいいですよね。

以下、参考にしたリンクです。上の方は霞ヶ関の役人がやってるブログみたい。
http://d.hatena.ne.jp/kanryo/20040914
http://d.hatena.ne.jp/flapjack/20040909

takebow さんのコメント...

流石ですね。調べるスピードやツッコミ度がプロだなぁ。霞ヶ関のみなさんのblog面白そう。どうもありがとうございました。