2007年9月3日

鬼門の農水省

 このたびの遠藤農水相辞任で、たった3か月の間に3人の農林水産大臣が辞めたことになる。

http://www.asahi.com/politics/update/0903/TKY200709030101.html

「農水省は鬼門だ」。
 そんな迷信めいた浮言がささやかれてもおかしくない。

 なんでも、政府は今年度から耕作面積が一定規模以上の農家などに絞って補助金を出す「品目横断的経営安定対策」をはじめているらしい。詳しいことはわからないが、民主党によれば、これは「小規模農家の切り捨て」に当たるのだそうだ。
 それゆえ、民主党は「すべての販売農家への個別所得補償制度創設法案」を提出しようとしており、これが夏の参院選の大きな勝因となった。私はこれを「バラマキ行政にほかならない」と考えているけれど、農政事情には明るくないので、これが良いのか悪いのかの評価は留保している。

 ただ、当の農家にとっては、民主党の政策のほうがいいに決まっている。このたびの相次ぐ農水相辞任劇に、そうした「農家の思惑」がひょっとしたら絡んでいるのではないか、と思うのは、陰謀論に傾きすぎかな。

5 件のコメント:

takebow さんのコメント...

今回の遠藤農水相辞任は、参院選以前だったら何も何も問題ないと処理されるような程度の問題ですよね。しかもこの件は以前から(読売などで)話題になっていたのだから、本人から大丈夫かどうかを首相側に問い合わせるべきだったと思います。
1TRAさんの仰る通り、自民党の農政は「バラマキ行政」ですし、たぶん政権交代しても民主党も「バラマキ行政」になりやすいと思います。それは日本の農政がこの様になるべきであるというビジョンを持たないからと言えると思います。

1TRA さんのコメント...

政権交代も現実味を帯びてきましたが、このまま二大政党制に移行されるとすると、農家という大規模な票田を求めて「バラマキ合戦」になりかねませんよね。農家のみならず、土建業界にもそういった沙汰があることは十分考えられます。政権交代があるのは喜ぶべきことと思っていますが、それでいいのかどうか。まあ、これに関しては成ってみないとわからないですよね。

takebow さんのコメント...

ただ、それでも汚職や腐敗政治の抑止力となることは間違いないので政権交代に小生のようなアウトローも期待してはいるのです。つまり今よりはマシという意味で

1TRA さんのコメント...

私も師匠のご意見に同感です。「戦後レジームからの脱却」は、自民党一党支配を完全に終わらせ、政権交代のある健康な議院内閣制を成立させることからしかはじまらないのではないか、とも思っております。
安倍ちゃんは負けることによりスローガンを実現するかもしれません(笑)。

匿名 さんのコメント...

hmm... really like this style!