2007年3月19日

おまえらの方が

 どういうわけか今頃になって、米議会が元従軍慰安婦への謝罪要求決議案を出してきた。これはかの国でけっこう話題になったらしく、雑誌なんかにも大きく取り上げられたらしい。日本政府は対応にてんやわんやである。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070308dde007030048000c.html

 たぶん、安倍のタカ派的言動は、アメリカでも警戒されているのだ。早い話が、出そうな釘は出る前に打て、てなもんで、インネンつけて牽制してるわけである。われわれが考える以上に、アメリカ人は日本人を恐れている、ということかもしれない。

 まあ韓国や中国が騒ぐならともかく、アメリカ様がそうおっしゃってるわけだから、安倍は河野談話のとおりでございますとのたまうしかない。忸怩たるものがあるだろうなあ、たぶん。

 強制連行があったか、なかったかについては、正直よくわからない。戦争とは狂気だから、あってもおかしくないとは思う。あったからといって、それがどれほどのもんなんだ、というのが「戦争を知らない世代」である自分の正直な気持ちである。

 くちばしとんがらして従軍慰安婦に謝れとか言ってる奴らの祖先は、新大陸の原住民を殺しまくって絶滅に追い込み、そこに黒人奴隷を山ほど連れてきて強制労働させてた連中じゃん。おまえらの方が鬼畜なんだよ――という首相談話を発表するという選択肢がないのが残念なだけだ。

10 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

全く同感。「おまえが言うな」と思った。
1924年の排日移民法を肝心の日本人が忘れて
しまってるというのも情けないが。

匿名 さんのコメント...

日系アメリカ人のホンダ議員らは選挙区の事情があるのも事実ですが、従軍慰安婦という名前が適切かどうかは別にしてそういう行為をしていたのはどうやら事実のようです。ノモンハンの敗戦の原因の一つがロシアで性病に大量感染したため、戦闘能力を削がれたかららしいのです。
ただアメリカは北朝鮮問題でも日本は相手にしなくなってますね。マカオの銀行凍結も解除したし。日本は村八分にされ始めている、この問題がその一助になっているのでは無いでしょうか。

1TRA さんのコメント...

まんぞう君、takebow師匠、書き込みありがとうございます。

●まんぞう君

ホンダ議員は中国系の献金が多いようだね。
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070315/usa070315001.htm

祖先の恨みよりも今の献金の方が大切なんでしょう。まあ当然といえば当然なのであるが……


●takebow師匠

拉致問題は米国も中国もホンネはどうだっていい話なんですよね。
これまで拉致問題で人気をとってきた安倍ちゃんはいよいよ苦しい立場に立たされることに。
しかし、日本村八分かあ……

匿名 さんのコメント...

ホンダ議員の地盤は、アジア系の人種が多い地区らしくて特に韓国系の方が多いと聞きました。
マカオの銀行凍結の件、全面解除には吃驚しました。今後、アメリカの対アジア外交は中国中心に展開されるでしょうね。

1TRA さんのコメント...

マカオ銀行の件、日本政府としては「ちょっと待てやあ!!」と言いたかったでしょうねえ。だが、ここでもアメリカ様のやることに文句をつけられない。
アメリカのアジア外交が中国中心なのはある種仕方がないとは思いますが……

匿名 さんのコメント...

アメリカの対アジア外交は、同盟国中心に形成されてきたのですが、最近、北朝鮮にしてやられて変化したのが実情です。市場としての中国も重視してますし。

1TRA さんのコメント...

やはり、市場としての中国は無視できないでしょうね。あの人口の多さ、驚くべき経済成長率。市場としても、仮想敵国としても、アメリカは中国の意向を重視せざるを得ないでしょう。
それこそ北朝鮮が強硬に核保持をアピールして、軍事的緊張が高まりでもしないかぎり、拉致問題はなかったことになりそうです。なんつーか、無力ですねえ日本政府。

匿名 さんのコメント...

米国大使館は1998年以降9年間も土地賃貸料を日本側に支払っていません。こんだけ舐めているのも珍しいですね。詳しくは
http://www.s-furumoto.net/images/img/report/54.pdf
です。読売のスクープだったんですが、削除されたようです(ナベツネ?)。

匿名 さんのコメント...

米国大使館は1998年以降9年間も土地賃貸料を日本側に支払っていません。こんだけ舐めているのも珍しいですね。詳しくは
http://www.s-furumoto.net/images/img/report/54.pdf
です。読売のスクープだったんですが、削除されたようです(ナベツネ?)。

1TRA さんのコメント...

takebow師匠、耳よりな情報ありがとうございます。

読売の記事、復活してるようですよ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070316i213.htm

しかし、賃貸料に関して「合意に至らなかったので払わなかった」という方も舐めすぎなら、それをほかしたまま10年近く経ってしまっている外務省の仕事っぷりもどうなんだ、という感じですね。ひどい話だ。